2017年12月31日日曜日

2017年冬・青春18きっぷの旅⑥(5日目:福島~沼津~大阪)

いよいよ最終日です。
時間の関係で、途中立ち寄る余裕はほとんどありません。
始発に乗れば、大阪に20時42分に到着する予定でした。

◆6:01福島発~7:36新白河着、7:39新白河発~8:03黒磯着、8:16黒磯発~9:08宇都宮着、9:44宇都宮発~13:15熱海着、13:34熱海発~13:54沼津着
この日も目覚まし時計の力を借りて、無事に始発に乗車できました。
途中までは行きと同じ東北本線です。
行きは気が付きませんでしたが、なぜ黒磯駅でわざわざ乗り換える必要があるのでしょうか。
疑問に思い調べてみると、黒磯から上り(東京方面)は直流電化区間(1500ボルト)で、黒磯から下り(青森方面)は交流電化区間(2万ぼボルト)で、違うためのようです。
電車的には重要な駅なんですね。

途中、車窓から那須高原や日光の山々が見えてきました。
いずれも雪化粧が施され、晴天と相まって、とても美しい光景でした。
ぜひ今度、訪れてみようと思います。

宇都宮駅で朝食をとり、ここから一気に熱海まで1本の列車で向かいます。
列車は15両編成の新快速です。関西では12両編成が最大なので、やはり首都圏は凄いですね。
3時間半も連続で乗車するのは、夏の山口県内を移動したとき以来のことです。
別料金を支払えばグリーン車に乗ることも可能でしたが、スイカを持っていないとホームでは購入できないため、断念しました。イコカではだめなようです…。
ただ幸いにも普通車両でもいい席に座れたので、埼玉に入って久喜駅を過ぎたぐらいから、富士山が見え、改めて感動しました。

熱海には定刻通りに到着しました。
今回、山梨県側からはじっくりと富士山を見ることができましたが、急に静岡県側からもじっくりと見たくなりました。
もう一度、スケジュールを組み直してみると、2時間ぐらいならどこかに滞在できそうな見込みがたちました。
考えた結果、沼津で下車し、沼津の景勝地・千本松原から富士山を眺めることにしました。
沼津駅前の観光案内所で周辺地図をもらい、駅から徒歩20分ほどで千本松原に到着しました。
そこで評判どおりの見事な光景を目にすることができました。
少し雲がかかっていましたが、山頂ははっきりと確認することができました。
眼前には海が広がり、こちらも雄大な景色でした。
気候も年末とは思えないほど温暖で、とても心地よい時間を過ごすことができました。
千本松原から富士山を望む1

千本松原から富士山を望む2

まだ少し時間があったので、千本松原から徒歩15分ほどのところにある沼津港の飲食店街へと向かいました。
せっかく沼津に来たので、昼食と夕食を兼ねて、お寿司をいただくことにしました。
ボリュームたっぷりで、とても美味しくいただきました。
さらに追加で握りを注文し、たらふく食べて計4000円。
大阪ではこの倍はするだろうなと、感激しました。
美しい景色と美味しい食事をいただき、心も体も満足感いっぱいで、再び駅まで25分かけて歩きました。
沼津魚市場

沼津魚市場内のお寿司屋さん

◆16:19沼津発~17:11静岡着、17:19静岡発~18:32浜松着、18:48浜松発~19:24豊橋着、19:32豊橋発~21:41米原着、21:43米原発~22:17野洲着、22:21野洲発~23:17大阪着
沼津からしばらくの間、車窓から夕陽の映えた富士山を眺めることができました。
束の間でしたが、今回の旅で富士山を満喫でき、幸せな時間を過ごすことができました。
静岡ぐらいから新幹線を利用しようかと迷いましたが、この機会に東海道本線を制覇しようと思い、誘惑を振り切りました。
豊橋-米原間で列車が前の列車の影響で遅延し、米原には3分遅れで到着。
本当は21時40分発の野洲行きは出ているはずでしたが、待っていてくれて、助かりました。
大阪には、その日のうちに到着。列車を乗り倒した今回の旅は、無事に終わりを迎えました。

2017年冬・青春18きっぷの旅⑤(4日目:弘前~青森~八戸~盛岡~福島)

現存12天守の中で唯一未踏の弘前城ですが、現在、本丸の石垣解体工事のため、天守を移動するという大工事の最中でした。
そのため、天守の中には入ることができない状態でしたが、天守そのものを間近で見ることはできるようなので、早朝に見学することにしました。
駅前のホテルを7時前にチェックアウトし、お城まで25分かけて歩きました。
雪道を歩くのは久しぶりのことで、これはこれで楽しい経験でしたが、靴の中までずぶ濡れとなりました。
やはり冬用のブーツを購入しておくべきでした。
城内は雪に覆われ、北国のお城という趣がありました。
3層の天守は立派でしたが、石垣がなかったので高さがなく、やはりお城は石垣が大事なのだと思いました。
弘前城・大手門

弘前城内の様子

弘前城天守1

弘前城天守2

◆8:58弘前発~9:49青森着
青森駅で少し待ち時間があったので、駅前の施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」(入館料600円)を見学することにしました。
本物のねぶたが展示されていて、とても迫力がありました。
いつか本物のねぶた祭を見物したいと思いました。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」1

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」2

◆10:46青森発~12:17八戸着
青森-八戸間はJRではなく、青い森鉄道の管轄となりますが、途中下車(青森駅、野辺地駅、八戸駅は可能)しなければ、青春18きっぷでの移動が可能でした。
車窓から、1階まですっぽり雪で埋まった民家を目にしたり、ほかにも多くの方が雪かきをされている様子を見かけたりし、皆さん大変だなと思いました。
野辺地湾も大しけで、冬の海という感じがしました。
ただ、しばらくして三沢あたりに差し掛かると、積雪が急激に少なくなってきました。
同じ青森県でも太平洋側は違うのだと、再認識しました。
八戸駅に着いたときには雪はほとんど溶けていて、少し驚きました。
八戸では駅舎内の観光案内所を訪問。そこに充電スペースがあったので、念のためスマホの充電をしておきました。
こういったサービスは本当に助かります。どこの自治体でも、有料でもいいので、やってほしいと思います。
その後、昼食をとり、青森定食をいただきました。
ただ、何が青森なのか、最後までよく分かりませんでした…。

◆14:08八戸発~15:55盛岡着、16:03盛岡発~17:35一ノ関着、17:55一ノ関発~19:33仙台着、19:40仙台発~21:02福島着
八戸-盛岡間は、青い森鉄道といわて銀河鉄道の管轄となるため、青春18きっぷは使えません。
別途料金3040円が必要です。高い…。
同区間は東北新幹線も走っていて、こちらは3500円で乗車可能でした。
普通に考えれば、時間も大幅に短縮できるので、新幹線を利用すべきでしたが、あえて普通列車を選びました。
理由は、いわて銀河鉄道にはおそらく二度と乗ることがないような気がしたからです。

八戸とは打って変わり、一戸ぐらいから再び積雪が目立つようになりました。
やはり山間部は降雪量が多いようです。
列車は定刻どおり盛岡に到着。
盛岡からは再びJRに戻るので、青春18きっぷの出番となりました。
16時半ごろには周辺は暗くなり、電灯がつき始めました。
東北の夜は早いものだなと思いました。
最終日の移動時間を考え、この日は最低でも仙台まで移動する必要がありました。
少しでも先へ進んだ方が最終日の計画に余裕が生まれるため、この日の宿泊地は福島に決めました。
盛岡から福島まではほとんど爆睡状態で、気がつけば福島に到着していました。
福島に到着したのが21時を過ぎていたので、ほとんどの店が閉まっていました。
他の都市に比べあまりにも早く、正直驚きましたが、仕方なく近くのチェーン店で夕食をとることにしました。

2017年冬・青春18きっぷの旅④(3日目:宇都宮~仙台~秋田~弘前)

3日目は大移動の日です。
せっかく東北に行くのだから、現存12天守で唯一未踏の弘前城を目指すことにしました。
初日の反省を生かし、目覚まし時計をセットしたお陰で、無事始発に乗ることができました。

◆5:18宇都宮発~6:08黒磯着、6:13黒磯発~6:36新白河着、6:46新白川発~8:26福島着、8:56福島発~10:16仙台着、10:43仙台発~11:27小牛田着、11:35小牛田発~12:21一ノ関着、12:28一ノ関発~13:07北上着
宇都宮は、積雪はありませんでしたが、黒磯に着いたときには辺りは雪化粧となっていました。
銀世界の中、列車は定刻通り福島駅に到着しました。
福島から仙台行きに乗り換え、仙台駅で下車。駅前で名物のずんだ餅を購入し、昼食の代わりとしました。
仙台は積雪がなく、意外な感じがしました。
再び列車に乗り、小牛田(こごた)へ。一ノ関ぐらいから再び豪雪となり、その先の列車の運行が気になり始めました。
弘前までの道程は、当初は盛岡、八戸、青森経由で行く予定でしたが、豪雪にも関わらず北上線が平常運行している情報をキャッチ。
予定を変更し、北上で下車し、北上から秋田経由で弘前まで向かうことにしました。

◆13:40北上発~14:51横手着、15:03横手発~16:09秋田着
福島県、宮城県とともに秋田県も初めての訪問です。
関西人にとって東北は最も訪れることの少ない地。
だからこの機会に少しでも満喫しようと考えました。
北上-横手を結ぶ北上線は昔ながらのレトロ感があって、いい雰囲気を醸し出していました。
ただ、社内と外との温度差が激しく、しかも外は猛吹雪であったため、窓がすぐに曇り、車窓を存分に楽しむことができず、残念でした。
横手駅

横手から奥羽本線に乗り換え、秋田へ。
こちらも豪雪で、関西であれば間違いなく運休していたと思います。
猛吹雪の中、列車は進み、秋田に到着。
次の列車まで時間があったので、少し早めの夕食をとることにしました。
本当はきりたんぽを食べたかったのですが、時間の制限があったので、代わりに名物の比内地鶏と稲庭うどんをいただきました。
どちらもとても美味しかったです。
秋田駅

◆17:30秋田発~19:45弘前着
ほろ酔い気分で弘前行きに乗車。
日も落ち、車窓を眺めても真っ暗だったので、そのまま終点まで眠りこけてしまいました。
移動に大半を費やした格好となりましたが、初福島、初宮城、初秋田、初青森と、初4県を達成でき、満足のいく1日となりました。

2017年冬・青春18きっぷの旅③(2日目:松本~甲府~富士山~宇都宮)

松本城は8時半から入場できるため、8時にはホテルをチェックアウトし、少し早めにお城に向かいました。
平日のため、来場者は少なく、2番目に入場(料金610円)することができました。
松本城は平城のため、駅から徒歩15分ほどで到達できます。
国宝に指定されているだけあって、黒塗りの外観は勇ましく、遠くに信州の山々が見渡すことができました。
松本城1
松本城2

松本城の最上階から市内を望む

◆9:39松本発~11:39甲府着
松本城を見学後、すぐに松本駅へ向かい、甲府行きの電車に飛び乗りました。
車窓から信州の山々を眺めているうちに、列車は山梨県へ入りました。
山梨県は未踏の地。初めての訪問です。
しばらくして、車窓から富士山が目に飛び込んできました。
幸い晴天に恵まれたため、はっきりと富士山を目にすることができ、心が躍りました。
中央本線車内から見た富士山

甲府に到着後、次の列車まで1時間ほどあったので、駅から徒歩5分で行ける甲府城を見学することにしました。
甲府城は天守は存在せず、石垣が残るのみですが、本丸跡から甲府の街並みと遠くに富士山を眺めることができました。
武田信玄公(甲府駅前)
甲府城から見た富士山

◆12:45甲府発~13:34大月着、13:49大月発~14:36富士山着
大月駅から富士急行に乗り換え、富士山駅へ向かいました。
片道1040円。けっこうな値段です。
おまけに車内は外国人だらけで、ここは日本か?という感じでした。
富士山駅から五重塔がある忠霊塔を目指すことにしましたが、駅前の観光案内所で確認すると、最寄り駅は二つ手前の下吉田駅とのことでした。
明らかに事前の調査不足で、電車の本数が少なく、引き返す時間もなかったので、仕方なくタクシーで向かうことにしました。
富士山駅から忠霊塔の麓までは10分ほど、料金は1360円でした。
忠霊塔のことはテレビ番組「COOL JAPAN」で知りました。
外国人に大人気のスポットらしく、一度訪問してみたいと思っていました。
麓から五重塔がある山頂まで400段ほどありますが、一気に駆け上りました。
山城に比べれば、どうってことありません。
頂上からは見事な富士の景観が望めました。
来て本当によかったです。
忠霊塔から見た富士山

◆16:40大月発~17:21高尾着、17:23高尾発~17:48西国分寺着、17:53西国分寺発~18:19武蔵浦和着、18:29武蔵浦和発~18:40大宮着、18:46大宮発~19:54宇都宮着
富士山を満喫した後、下吉田駅から大月駅まで戻りました。
2日目にして旅の目的を達成してしまい、あと3日間どうしようかと、車内で考えました。
そんなとき、以前、旅の師匠である「そらしち師匠」が、冬の東北・日本海側はお薦めだよと、話していたのを思い出しました。
普通列車で本当に行けるのだろうか。
調べてみると、3日あれば何とか関西まで戻ってこられることが分かりました。
そこで少しでも東北に近づこうと、2日目の宿は宇都宮に決めました。
途中、関東の通勤ラッシュに巻き込まれ、げんなりしましたが、無事に宇都宮に到着。
夕食は名物の餃子をたらふく食べ、就寝しました。

2017年冬・青春18きっぷの旅②(1日目:大阪~関ケ原~名古屋~松本)

初日。大阪は晴れ。
自宅最寄り駅6時23分発の電車に乗って、今旅の出発地・大阪へ向かう予定でしたが、時計を見ると6時40分…。
まさかの寝坊で、いきなり予定が狂ってしまいました。
自分の体内時計を過信し、目覚まし時計をセットしなかった。自業自得です。

◆8:05大阪発~9:00草津着、9:16草津発~9:48米原着、9:56米原発~10:17関ケ原着

当初計画では、初日に松本城を見学する予定でしたが、寝坊したため、計画を修正。
時刻表を再度確認すると、松本着は16時半以降になることが判明しました。
お城の入場時間は17時までなので、とりあえず初日の宿泊地は松本市内に決め、2日目の朝に見学することにしました。
逆に時間に余裕ができたので、一度関ケ原で下車してみることにしました。
駅舎を出ると、雪が強風であおられていました。
駅前の観光案内所を訪ねると、定休日のため閉まっていました。
仕方なく周辺地図を見ながら、次の列車まで少し辺りを散策してみることにしました。
天下分け目の大合戦があった地だけあって、町のあちこちに戦国武将を紹介する標識などがありました。
合戦跡地まで歩く予定でしたが、強風がさらに勢いを増し、体が一気に冷え込んできたので、早々に駅に戻ることにしました。
関ケ原駅

関ケ原駅周辺1

関ケ原駅周辺2

◆10:54関ケ原発~11:08大垣着、11:11大垣発~11:44名古屋着
大垣での乗り換え時間は短く、慌ただしかったですが、無事に予定の列車に乗車できました。
昼食は、名古屋駅で下車し、駅ビル内でひつまぶしをいただきました。
いきなり贅沢な昼食となりましたが、久しぶりのひつまぶしだったので、我慢できませんでした。
でもそのお陰で冷え込んだ体を温めることができました。

◆12:46名古屋発~14:08中津川着、14:25中津川発~16:42松本着
名古屋からは中央本線です。中央本線に乗るのは初めてのことです。
だから車窓から木曽路の風景を存分に楽しむことにしました。
岐阜と長野の県境ぐらいから、周辺は銀世界となりました。
途中、吹雪いているところもあって、列車は険しい山道を進んでいきました。
松本には17時前に到着。日没直前ですでに薄暗くなっていました。
駅近くのホテルにチェックインし、夕食はホテル付近のお店で馬刺しと信州そば、野菜の天ぷらをいただきました。
本格的な郷土料理に舌鼓を何度も打ちました。
食後に酔い覚ましも兼ねて、街を散歩することにしました。
近くに松本城があったので、行ってみると、堀の外の公園までは入場ができました。
天守がライトアップされていて、とても幻想的な雰囲気を感じました。
松本城



2017年冬・青春18きっぷの旅①

10月以降、仕事がさらに激務になり、旅はしばらくお預け状態になっていました。
ようやく年内の業務に目途がついたので、再び「脱力の旅」に出ることにしました。
当初練った基本計画は次の通りです。

①青春18きっぷを活用した4泊5日(12月26日~30日)の旅
②現存12天守の一つ、松本城を見学する
③富士山を満喫する
④あとはその時々の気分で考える

現存12天守の城の中で、まだ訪問していないのが、松本城と弘前城の2城だったので、今回はまず松本城を目指すことにしました。
富士山は出張の際に新幹線の車内から見るぐらいで、これまで一度もきちんと拝んだことがなく、この機会に見物しようと考えました。
宿泊地は特に決めず、その時々の状況で判断することにしました。
何ともいい加減なプランですが、仕事で疲弊した脳と心をリフレッシュすることが最大の目的なので、細かいことは決めないことにしました。

前日に新しいデジカメを購入し、5日分の身支度を整えた後、久しぶりの旅へのワクワク感に包まれながら、寝床につきました。