2017年12月31日日曜日

2017年冬・青春18きっぷの旅⑥(5日目:福島~沼津~大阪)

いよいよ最終日です。
時間の関係で、途中立ち寄る余裕はほとんどありません。
始発に乗れば、大阪に20時42分に到着する予定でした。

◆6:01福島発~7:36新白河着、7:39新白河発~8:03黒磯着、8:16黒磯発~9:08宇都宮着、9:44宇都宮発~13:15熱海着、13:34熱海発~13:54沼津着
この日も目覚まし時計の力を借りて、無事に始発に乗車できました。
途中までは行きと同じ東北本線です。
行きは気が付きませんでしたが、なぜ黒磯駅でわざわざ乗り換える必要があるのでしょうか。
疑問に思い調べてみると、黒磯から上り(東京方面)は直流電化区間(1500ボルト)で、黒磯から下り(青森方面)は交流電化区間(2万ぼボルト)で、違うためのようです。
電車的には重要な駅なんですね。

途中、車窓から那須高原や日光の山々が見えてきました。
いずれも雪化粧が施され、晴天と相まって、とても美しい光景でした。
ぜひ今度、訪れてみようと思います。

宇都宮駅で朝食をとり、ここから一気に熱海まで1本の列車で向かいます。
列車は15両編成の新快速です。関西では12両編成が最大なので、やはり首都圏は凄いですね。
3時間半も連続で乗車するのは、夏の山口県内を移動したとき以来のことです。
別料金を支払えばグリーン車に乗ることも可能でしたが、スイカを持っていないとホームでは購入できないため、断念しました。イコカではだめなようです…。
ただ幸いにも普通車両でもいい席に座れたので、埼玉に入って久喜駅を過ぎたぐらいから、富士山が見え、改めて感動しました。

熱海には定刻通りに到着しました。
今回、山梨県側からはじっくりと富士山を見ることができましたが、急に静岡県側からもじっくりと見たくなりました。
もう一度、スケジュールを組み直してみると、2時間ぐらいならどこかに滞在できそうな見込みがたちました。
考えた結果、沼津で下車し、沼津の景勝地・千本松原から富士山を眺めることにしました。
沼津駅前の観光案内所で周辺地図をもらい、駅から徒歩20分ほどで千本松原に到着しました。
そこで評判どおりの見事な光景を目にすることができました。
少し雲がかかっていましたが、山頂ははっきりと確認することができました。
眼前には海が広がり、こちらも雄大な景色でした。
気候も年末とは思えないほど温暖で、とても心地よい時間を過ごすことができました。
千本松原から富士山を望む1

千本松原から富士山を望む2

まだ少し時間があったので、千本松原から徒歩15分ほどのところにある沼津港の飲食店街へと向かいました。
せっかく沼津に来たので、昼食と夕食を兼ねて、お寿司をいただくことにしました。
ボリュームたっぷりで、とても美味しくいただきました。
さらに追加で握りを注文し、たらふく食べて計4000円。
大阪ではこの倍はするだろうなと、感激しました。
美しい景色と美味しい食事をいただき、心も体も満足感いっぱいで、再び駅まで25分かけて歩きました。
沼津魚市場

沼津魚市場内のお寿司屋さん

◆16:19沼津発~17:11静岡着、17:19静岡発~18:32浜松着、18:48浜松発~19:24豊橋着、19:32豊橋発~21:41米原着、21:43米原発~22:17野洲着、22:21野洲発~23:17大阪着
沼津からしばらくの間、車窓から夕陽の映えた富士山を眺めることができました。
束の間でしたが、今回の旅で富士山を満喫でき、幸せな時間を過ごすことができました。
静岡ぐらいから新幹線を利用しようかと迷いましたが、この機会に東海道本線を制覇しようと思い、誘惑を振り切りました。
豊橋-米原間で列車が前の列車の影響で遅延し、米原には3分遅れで到着。
本当は21時40分発の野洲行きは出ているはずでしたが、待っていてくれて、助かりました。
大阪には、その日のうちに到着。列車を乗り倒した今回の旅は、無事に終わりを迎えました。

2017年冬・青春18きっぷの旅⑤(4日目:弘前~青森~八戸~盛岡~福島)

現存12天守の中で唯一未踏の弘前城ですが、現在、本丸の石垣解体工事のため、天守を移動するという大工事の最中でした。
そのため、天守の中には入ることができない状態でしたが、天守そのものを間近で見ることはできるようなので、早朝に見学することにしました。
駅前のホテルを7時前にチェックアウトし、お城まで25分かけて歩きました。
雪道を歩くのは久しぶりのことで、これはこれで楽しい経験でしたが、靴の中までずぶ濡れとなりました。
やはり冬用のブーツを購入しておくべきでした。
城内は雪に覆われ、北国のお城という趣がありました。
3層の天守は立派でしたが、石垣がなかったので高さがなく、やはりお城は石垣が大事なのだと思いました。
弘前城・大手門

弘前城内の様子

弘前城天守1

弘前城天守2

◆8:58弘前発~9:49青森着
青森駅で少し待ち時間があったので、駅前の施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」(入館料600円)を見学することにしました。
本物のねぶたが展示されていて、とても迫力がありました。
いつか本物のねぶた祭を見物したいと思いました。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」1

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」2

◆10:46青森発~12:17八戸着
青森-八戸間はJRではなく、青い森鉄道の管轄となりますが、途中下車(青森駅、野辺地駅、八戸駅は可能)しなければ、青春18きっぷでの移動が可能でした。
車窓から、1階まですっぽり雪で埋まった民家を目にしたり、ほかにも多くの方が雪かきをされている様子を見かけたりし、皆さん大変だなと思いました。
野辺地湾も大しけで、冬の海という感じがしました。
ただ、しばらくして三沢あたりに差し掛かると、積雪が急激に少なくなってきました。
同じ青森県でも太平洋側は違うのだと、再認識しました。
八戸駅に着いたときには雪はほとんど溶けていて、少し驚きました。
八戸では駅舎内の観光案内所を訪問。そこに充電スペースがあったので、念のためスマホの充電をしておきました。
こういったサービスは本当に助かります。どこの自治体でも、有料でもいいので、やってほしいと思います。
その後、昼食をとり、青森定食をいただきました。
ただ、何が青森なのか、最後までよく分かりませんでした…。

◆14:08八戸発~15:55盛岡着、16:03盛岡発~17:35一ノ関着、17:55一ノ関発~19:33仙台着、19:40仙台発~21:02福島着
八戸-盛岡間は、青い森鉄道といわて銀河鉄道の管轄となるため、青春18きっぷは使えません。
別途料金3040円が必要です。高い…。
同区間は東北新幹線も走っていて、こちらは3500円で乗車可能でした。
普通に考えれば、時間も大幅に短縮できるので、新幹線を利用すべきでしたが、あえて普通列車を選びました。
理由は、いわて銀河鉄道にはおそらく二度と乗ることがないような気がしたからです。

八戸とは打って変わり、一戸ぐらいから再び積雪が目立つようになりました。
やはり山間部は降雪量が多いようです。
列車は定刻どおり盛岡に到着。
盛岡からは再びJRに戻るので、青春18きっぷの出番となりました。
16時半ごろには周辺は暗くなり、電灯がつき始めました。
東北の夜は早いものだなと思いました。
最終日の移動時間を考え、この日は最低でも仙台まで移動する必要がありました。
少しでも先へ進んだ方が最終日の計画に余裕が生まれるため、この日の宿泊地は福島に決めました。
盛岡から福島まではほとんど爆睡状態で、気がつけば福島に到着していました。
福島に到着したのが21時を過ぎていたので、ほとんどの店が閉まっていました。
他の都市に比べあまりにも早く、正直驚きましたが、仕方なく近くのチェーン店で夕食をとることにしました。

2017年冬・青春18きっぷの旅④(3日目:宇都宮~仙台~秋田~弘前)

3日目は大移動の日です。
せっかく東北に行くのだから、現存12天守で唯一未踏の弘前城を目指すことにしました。
初日の反省を生かし、目覚まし時計をセットしたお陰で、無事始発に乗ることができました。

◆5:18宇都宮発~6:08黒磯着、6:13黒磯発~6:36新白河着、6:46新白川発~8:26福島着、8:56福島発~10:16仙台着、10:43仙台発~11:27小牛田着、11:35小牛田発~12:21一ノ関着、12:28一ノ関発~13:07北上着
宇都宮は、積雪はありませんでしたが、黒磯に着いたときには辺りは雪化粧となっていました。
銀世界の中、列車は定刻通り福島駅に到着しました。
福島から仙台行きに乗り換え、仙台駅で下車。駅前で名物のずんだ餅を購入し、昼食の代わりとしました。
仙台は積雪がなく、意外な感じがしました。
再び列車に乗り、小牛田(こごた)へ。一ノ関ぐらいから再び豪雪となり、その先の列車の運行が気になり始めました。
弘前までの道程は、当初は盛岡、八戸、青森経由で行く予定でしたが、豪雪にも関わらず北上線が平常運行している情報をキャッチ。
予定を変更し、北上で下車し、北上から秋田経由で弘前まで向かうことにしました。

◆13:40北上発~14:51横手着、15:03横手発~16:09秋田着
福島県、宮城県とともに秋田県も初めての訪問です。
関西人にとって東北は最も訪れることの少ない地。
だからこの機会に少しでも満喫しようと考えました。
北上-横手を結ぶ北上線は昔ながらのレトロ感があって、いい雰囲気を醸し出していました。
ただ、社内と外との温度差が激しく、しかも外は猛吹雪であったため、窓がすぐに曇り、車窓を存分に楽しむことができず、残念でした。
横手駅

横手から奥羽本線に乗り換え、秋田へ。
こちらも豪雪で、関西であれば間違いなく運休していたと思います。
猛吹雪の中、列車は進み、秋田に到着。
次の列車まで時間があったので、少し早めの夕食をとることにしました。
本当はきりたんぽを食べたかったのですが、時間の制限があったので、代わりに名物の比内地鶏と稲庭うどんをいただきました。
どちらもとても美味しかったです。
秋田駅

◆17:30秋田発~19:45弘前着
ほろ酔い気分で弘前行きに乗車。
日も落ち、車窓を眺めても真っ暗だったので、そのまま終点まで眠りこけてしまいました。
移動に大半を費やした格好となりましたが、初福島、初宮城、初秋田、初青森と、初4県を達成でき、満足のいく1日となりました。

2017年冬・青春18きっぷの旅③(2日目:松本~甲府~富士山~宇都宮)

松本城は8時半から入場できるため、8時にはホテルをチェックアウトし、少し早めにお城に向かいました。
平日のため、来場者は少なく、2番目に入場(料金610円)することができました。
松本城は平城のため、駅から徒歩15分ほどで到達できます。
国宝に指定されているだけあって、黒塗りの外観は勇ましく、遠くに信州の山々が見渡すことができました。
松本城1
松本城2

松本城の最上階から市内を望む

◆9:39松本発~11:39甲府着
松本城を見学後、すぐに松本駅へ向かい、甲府行きの電車に飛び乗りました。
車窓から信州の山々を眺めているうちに、列車は山梨県へ入りました。
山梨県は未踏の地。初めての訪問です。
しばらくして、車窓から富士山が目に飛び込んできました。
幸い晴天に恵まれたため、はっきりと富士山を目にすることができ、心が躍りました。
中央本線車内から見た富士山

甲府に到着後、次の列車まで1時間ほどあったので、駅から徒歩5分で行ける甲府城を見学することにしました。
甲府城は天守は存在せず、石垣が残るのみですが、本丸跡から甲府の街並みと遠くに富士山を眺めることができました。
武田信玄公(甲府駅前)
甲府城から見た富士山

◆12:45甲府発~13:34大月着、13:49大月発~14:36富士山着
大月駅から富士急行に乗り換え、富士山駅へ向かいました。
片道1040円。けっこうな値段です。
おまけに車内は外国人だらけで、ここは日本か?という感じでした。
富士山駅から五重塔がある忠霊塔を目指すことにしましたが、駅前の観光案内所で確認すると、最寄り駅は二つ手前の下吉田駅とのことでした。
明らかに事前の調査不足で、電車の本数が少なく、引き返す時間もなかったので、仕方なくタクシーで向かうことにしました。
富士山駅から忠霊塔の麓までは10分ほど、料金は1360円でした。
忠霊塔のことはテレビ番組「COOL JAPAN」で知りました。
外国人に大人気のスポットらしく、一度訪問してみたいと思っていました。
麓から五重塔がある山頂まで400段ほどありますが、一気に駆け上りました。
山城に比べれば、どうってことありません。
頂上からは見事な富士の景観が望めました。
来て本当によかったです。
忠霊塔から見た富士山

◆16:40大月発~17:21高尾着、17:23高尾発~17:48西国分寺着、17:53西国分寺発~18:19武蔵浦和着、18:29武蔵浦和発~18:40大宮着、18:46大宮発~19:54宇都宮着
富士山を満喫した後、下吉田駅から大月駅まで戻りました。
2日目にして旅の目的を達成してしまい、あと3日間どうしようかと、車内で考えました。
そんなとき、以前、旅の師匠である「そらしち師匠」が、冬の東北・日本海側はお薦めだよと、話していたのを思い出しました。
普通列車で本当に行けるのだろうか。
調べてみると、3日あれば何とか関西まで戻ってこられることが分かりました。
そこで少しでも東北に近づこうと、2日目の宿は宇都宮に決めました。
途中、関東の通勤ラッシュに巻き込まれ、げんなりしましたが、無事に宇都宮に到着。
夕食は名物の餃子をたらふく食べ、就寝しました。

2017年冬・青春18きっぷの旅②(1日目:大阪~関ケ原~名古屋~松本)

初日。大阪は晴れ。
自宅最寄り駅6時23分発の電車に乗って、今旅の出発地・大阪へ向かう予定でしたが、時計を見ると6時40分…。
まさかの寝坊で、いきなり予定が狂ってしまいました。
自分の体内時計を過信し、目覚まし時計をセットしなかった。自業自得です。

◆8:05大阪発~9:00草津着、9:16草津発~9:48米原着、9:56米原発~10:17関ケ原着

当初計画では、初日に松本城を見学する予定でしたが、寝坊したため、計画を修正。
時刻表を再度確認すると、松本着は16時半以降になることが判明しました。
お城の入場時間は17時までなので、とりあえず初日の宿泊地は松本市内に決め、2日目の朝に見学することにしました。
逆に時間に余裕ができたので、一度関ケ原で下車してみることにしました。
駅舎を出ると、雪が強風であおられていました。
駅前の観光案内所を訪ねると、定休日のため閉まっていました。
仕方なく周辺地図を見ながら、次の列車まで少し辺りを散策してみることにしました。
天下分け目の大合戦があった地だけあって、町のあちこちに戦国武将を紹介する標識などがありました。
合戦跡地まで歩く予定でしたが、強風がさらに勢いを増し、体が一気に冷え込んできたので、早々に駅に戻ることにしました。
関ケ原駅

関ケ原駅周辺1

関ケ原駅周辺2

◆10:54関ケ原発~11:08大垣着、11:11大垣発~11:44名古屋着
大垣での乗り換え時間は短く、慌ただしかったですが、無事に予定の列車に乗車できました。
昼食は、名古屋駅で下車し、駅ビル内でひつまぶしをいただきました。
いきなり贅沢な昼食となりましたが、久しぶりのひつまぶしだったので、我慢できませんでした。
でもそのお陰で冷え込んだ体を温めることができました。

◆12:46名古屋発~14:08中津川着、14:25中津川発~16:42松本着
名古屋からは中央本線です。中央本線に乗るのは初めてのことです。
だから車窓から木曽路の風景を存分に楽しむことにしました。
岐阜と長野の県境ぐらいから、周辺は銀世界となりました。
途中、吹雪いているところもあって、列車は険しい山道を進んでいきました。
松本には17時前に到着。日没直前ですでに薄暗くなっていました。
駅近くのホテルにチェックインし、夕食はホテル付近のお店で馬刺しと信州そば、野菜の天ぷらをいただきました。
本格的な郷土料理に舌鼓を何度も打ちました。
食後に酔い覚ましも兼ねて、街を散歩することにしました。
近くに松本城があったので、行ってみると、堀の外の公園までは入場ができました。
天守がライトアップされていて、とても幻想的な雰囲気を感じました。
松本城



2017年冬・青春18きっぷの旅①

10月以降、仕事がさらに激務になり、旅はしばらくお預け状態になっていました。
ようやく年内の業務に目途がついたので、再び「脱力の旅」に出ることにしました。
当初練った基本計画は次の通りです。

①青春18きっぷを活用した4泊5日(12月26日~30日)の旅
②現存12天守の一つ、松本城を見学する
③富士山を満喫する
④あとはその時々の気分で考える

現存12天守の城の中で、まだ訪問していないのが、松本城と弘前城の2城だったので、今回はまず松本城を目指すことにしました。
富士山は出張の際に新幹線の車内から見るぐらいで、これまで一度もきちんと拝んだことがなく、この機会に見物しようと考えました。
宿泊地は特に決めず、その時々の状況で判断することにしました。
何ともいい加減なプランですが、仕事で疲弊した脳と心をリフレッシュすることが最大の目的なので、細かいことは決めないことにしました。

前日に新しいデジカメを購入し、5日分の身支度を整えた後、久しぶりの旅へのワクワク感に包まれながら、寝床につきました。

2017年9月23日土曜日

犬山城見学の旅(日帰り)

◆期日:2017年9月23日(土)
◆旅の目的・目標:犬山城(愛知県犬山市)見学
◆ルート:
【行き】8:30大阪発~9:55米原着、10:00米原発~10:32大垣着、10:41大垣発~10:52岐阜着、11:15岐阜発~11:45鵜沼着
【帰り】13:40名鉄犬山発~13:45名鉄新鵜沼着、14:07鵜沼発~14:36岐阜着、14:49岐阜発~15:40米原着、15:47米原発~17:12大阪着

◆経費:
・交通費 6,210円(JR6,040円、名鉄170円) ※特急は使わず
・施設入場料 550円
・飲食費 730円
 合計 7,490円


今日は、天気が良かったら、現存12天守の一つで未踏の犬山城を見学することに決めていました。
昨日の雨天から天気は回復し、大阪は朝から晴れ。愛知県も晴れとのことで、起床とともに荷造りをし、今旅の出発地・大阪駅へと向かいました。
荷物は1泊2日分用意をしましたが、少し風邪気味でもあったので、無理をせず、体調が思わしくないようであれば、日帰りすることにしました。


大阪から米原までは新快速に乗り、あっという間に到着しました。とはいっても約1時間半かかっているのですが、普通列車に3時間乗ったことに比べれば、楽なものです。
米原から大垣までは、駅数はそれほど多くないのですが、30分を要しました。
途中の関ケ原駅では複数の観光客が下車されていきました。
駅前には、関ヶ原の戦いに参戦した戦国武将の御旗がたくさん飾られていて、駅全体から戦国ムードが漂ってきました。今度、機会を見つけて、古戦場や資料館を訪問しようと思います。

大垣で岐阜行きに乗り継ぎ、岐阜から高山本線に乗り換え、鵜沼駅まで向かいました。
JR高山本線・鵜沼駅

鵜沼駅(岐阜県各務原市)から木曽川にかかる橋を渡ると、そこは愛知県犬山市。
対岸から犬山城の天守が見え、心が躍りました。

岐阜県側から望む犬山城

鵜沼駅から徒歩25分ほどで、入城口にたどり着きました。
入口で入場料(550円)を支払い、門をくぐると、すぐに天守へとたどり着きました。
対岸から見たときは、平地からけっこうな距離を登っていく印象を持ちましたが、なだらかな上り坂を徐々に登っていたようで、意外とあっさりと到達した気がします。

国宝・犬山城

天守内の石垣と梁

天守は、現存12天守の中でも、最古の様式が取り入れられているとあって、立派な柱や梁を鑑賞することができました。さすが国宝に指定されるだけのことはあります。
最上階では、外に張り出した回廊を歩くことができました。
お城が木曽川に隣接しているため、足元を見ると川の上を歩いているようで、高所恐怖症の身には何度も足がすくみ、恐る恐る写真を撮りました。
ただ、天守からは木曽川や犬山・鵜沼の町並み、遠くは岐阜城等が望め、絶景を味わうことができました。
心地よい秋風も吹き抜けていて、目と心の保養となりました。

犬山城からの眺望1

犬山城からの眺望2

犬山城からの眺望3

下城後、少し犬山の城下町を散策することにしました。
名鉄犬山遊園駅・犬山駅方面に向かって歩くと、旧家を改装したおしゃれなお店が軒を連ねていました。名古屋市内からのアクセスが良く、本日は祝日ということもあって、多くの観光客で賑わっていました。
昼食は、行列のできていたお店で、飛騨牛握りをいただきました。
2貫で600円。とても美味しかったのですが、値段は微妙でした。。。


そうこうするうちに名鉄犬山駅に到着。
明日も仕事は休みなので、もう1泊してどこか観に行こうか悩みましたが、頭痛もまだあり、寒気もしたので、大事をとって帰宅することにしました。
仕事も旅を楽しむのも、健康あってこそのことですね。
名鉄犬山駅から新鵜沼駅まで向かい、JRに乗り換えて、行きと同じ経路で大阪まで戻りました。幸いなことに、大阪までは全区間、座ることができました。
車窓をぼんやり眺めているうちに、不思議な事に頭痛が治まり、大阪に着いたときにはすっかり回復していました。これも旅の効用ということでしょうか。

天気にも恵まれ、無事に犬山城を見学できたので、いい休日となりました。

これで未踏の現存12天守は、弘前城と松本城の2城となりました。
【現存12天守】弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、備中松山城、松江城、丸亀城、伊予松山城、宇和島城、高知城 (赤字は訪問済)

2017年9月12日火曜日

「駅すぱあと」を重宝しています

列車の旅に時刻表は必需品とされますが、重くて嵩張ることが難点です。
私も四国一周の旅の際に書店で購入し、持参しましたが、3日目で邪魔になり、捨ててしまいました。
というのも無料アプリ「駅すぱあと」でほとんど代替できたからです。
出発地と到着地、経由先をスマホに入力すれば、簡単かつ即座に出発・到着・乗り継ぎ時刻が検索できます。
時刻表機能を使えば、各駅の次の列車や最終列車の時刻がつかめ、その街での滞在可能時間を算出することができ、とても便利でした。
いくら思いつき旅行といっても、ある程度の大まかな計画は必要でしたので、宿泊先でも「駅すぱあと」を活用しながら、翌日のプランを練ったりしていました。
長旅はもちろん、今では普段の出張や外出でも重宝しています。
有料会員登録をすればさらに便利な機能が使えるようですが、今のところ無料機能だけでも十分満足しています。

2017年9月9日土曜日

彦根・福井の旅⑤(総括)

今回の旅の総括です。

◆期間:2017年9月4日(月)~5日(火) 2日間

◆経路(JRのみ記載。乗車順)
・東海道本線(大阪→草津→彦根→米原)
・北陸本線(米原→近江塩津→敦賀→福井)
・北陸本線(福井→敦賀→近江塩津)
・湖西線(近江塩津→近江今津→山科)
・東海道本線(山科→大阪)


◆経費
・交通費 8,800円(JR6,720円、京福バス2,080円)
・飲食費 5,414円
・施設入場料 2,180円
・宿泊費 5,000円
・その他 1,707円
 合計 23,101円


◆その他
・琵琶湖は一周できました。
・現存12天守のうち、今回で彦根城と丸岡城を訪問できました。未踏の城はあと3城です。
【現存12天守】弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城姫路城、備中松山城、松江城、丸亀城、伊予松山城、宇和島城、高知城 (赤字は訪問済)
・青春18きっぷ以外にも、金券ショップをはじめ、各路線でお得なきっぷがあることを知りました。事前にホームページ等で情報を入手することのほか、現地の観光案内所を積極的に利用することが有効だと学びました。

2017年9月8日金曜日

彦根・福井の旅④(2日目・後編:福井~一乗谷~福井~大阪)

丸岡城見学が終わり、今回の旅の目的を果たせましたが、少し物足りなさを覚えました。
時間はまだ十分残っていたので、朝倉氏の本拠地であった一乗谷遺跡を見学することにしました。
再び福井駅前の観光案内所でアクセス方法を尋ねると、駅の東口から京福バスが出ていることを教えていただきました。
「朝倉氏遺跡フリーきっぷ」(往復800円)というお得な切符が観光案内所で販売されていたので、購入し、バス乗り場へ向かいました。


◆11:20福井駅発~11:45復元町並(一乗谷)着
バスは25分ほどで、朝倉氏統治時代の町並みを復元した「復元町並」に到着しました。
入口で早速、入場券(230円)を購入し、復元された武家屋敷等を見学しました。
ここはソフトバンクのCMのロケ地にも使われたようですが、建物から当時の生活模様を想像することができました。

一乗谷・復元町並1

一乗谷・復元町並2(武家屋敷)

周辺は、一乗谷という地名だけあって、山と山に挟まれた平地に川が走り、田園が連なっていました。とくに何もないけれど、「日本昔ばなし」に出てきそうな日本の古き良き風景がこの地にはありました。
遺跡の発掘作業は今も続いているようで、作業現場も少し見ることができました。

朝倉義景館跡1

朝倉義景館跡2

改めてパンフレットを見ると、一乗谷は山城で、天守等の建物は現存していませんが、一の丸跡地(山頂・標高473M)までは約1.5㎞、約1時間で行けるとありました。山頂での見学時間等を含めると往復2時間半のコースとなります。
急に挑戦心が湧いてきて、登ってみることにしました。

入口である神社の横道を歩くとすぐに1人の方とすれ違いました。あまり人の気配がなかったので、安心しましたが、下山するまでにお会いした人は結局この方のみでした!
右:一乗谷山城入口、左:八幡神社

入口にあった案内図

しばらくして登山道入口の標識が見え、その横に「熊出没注意」の看板を目にしました。
クマ!!!
一瞬ひるみましたが、登っている人もいるようだし、そのまま進むことにしました。

登山道入口の標識

歩くこと10分。次第に後悔の念が高まってきました。
はじめは先月訪れた月山富田城や備中松山城と同レベルの厳しさのイメージを抱いていましたが、とんでもない。道はほとんど整備されておらず、数倍のきつさでした。

一乗谷の山道

「負けたらあかん」と自分自身を叱咤激励し、さらに歩くこと30分。ようやく一の丸跡地に到着しました。
しかし、辺りは高い木々に囲まれており、期待していた絶景は見られませんでした。
「そんなはずはないやろ」と思い、さらに奥の二の丸、三の丸跡地へと進みましたが、結果は同じでした。
既にふくらはぎは悲鳴をあげており、疲労感が一気に押し寄せ、半泣き状態になりましたが、仕方なく下山することにしました。


一の丸跡

三の丸跡

もとの道を戻っていくと、行きは立ち寄らなかった「宿直(とのい)跡」の標識が目に入りました。
期待はしていなかったのですが、せっかくここまで登ってきたのだから、見に行くことにしました。

結果は・・・
見に行って大正解でした!
宿直跡からは、眼下に一乗谷はもちろん、福井平野が見渡せました。まさに絶景でした。
山中では誰とも遭遇しなかった心細さから、思わず叫ぼうかと思いましたが、クマが出てくると嫌なので、心の中で雄叫びをあげました。

そこから足取りは急に軽くなり、一気に下山しました。
宿直跡

宿直跡から一乗谷を見下ろす1

宿直跡から一乗谷を見下ろす2

12時20分に登り始めて、下山時刻が13時55分だったので、1時間半ほどで戻ってきたことになります。日ごろ運動は何もしていませんが、日々の通勤でそれなりに歩いているので、その効果があったのかもしれません。
いずれにせよ、旅を楽しむためにはある程度、身体を鍛えておかないといけないなと、改めて実感しました。

予定より早く下山できたので、「一乗谷朝倉氏遺跡資料館」を見学し、福井駅へ戻るバスの到着を待ちました。
私にとってはハードな登山となりましたが、一乗谷、最高でした。


◆14:59朝倉氏遺せき資料館発~15:15福井駅着、15:46福井発~16:38敦賀着、16:59敦賀発~17:35近江今津着、17:44近江今津発~18:45山科着、18:52山科発~19:28大阪着
大阪までの帰路は湖西線回りをとることに決めていたのですが、敦賀からの新快速が無く、少し当てが外れました。
幸い全行程、座ることができたのでよかったのですが、足はもう限界でした。
それでも車窓から夕暮れ時の琵琶湖を眺めることができ、旅はやはりいいものだなと、しみじみと感じました。
列車は定刻どおりに大阪へ到着。2日間の旅が終了しました。とても充実した時間を過ごすことができました。

2017年9月7日木曜日

彦根・福井の旅③(2日目・前編:福井~丸岡~福井)

2日目。福井市内は晴れていましたが、肌寒く、秋の気配を感じました。
前日に観光案内所で教えてもらったとおり、福井駅西口のバス乗り場へ向かいました。


◆8:08福井駅発~8:55丸岡城着
丸岡城へは、福井駅から京福バスで向かうのが便利です。片道640円で50分弱で到着しました。
入口で入場料(450円)を支払い、門をくぐると1分ほどで天守に着きました。
丸岡城は平城で、かつ堀がすでに埋め立てられているせいか、これまで訪れた城と比べ、あまりにも天守が近かったので、少々拍子抜けしてしまいました。
でも、天守は現存12天守に数えられるだけあって、立派な木造建築で歴史を感じさせるものでした。現存する城では最古の木造建築物というのも頷けました。
ただ、天守内の階段はとても急なので、要注意です。

丸岡城

最上階からは丸岡の街並みが一望できました。決して高地にあるわけではないのですが、周辺に高層建築物がないため、のどかな風景を楽しめました。
丸岡城からの眺め

次に隣接の「歴史民俗資料館」を見学し、次いで「一筆啓上 日本一短い手紙の館」を見学しました。
丸岡は、「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥せ」の手紙の作者としても有名な戦国武将・本田重次の子、本田成重が初代丸岡藩主として治めた地で、この手紙の中にある「お仙」が成重にあたるそうです。
館内には多くの手紙が公開されていましたが、どの作品も名文で、自分の文章の拙さを恥じるばかりでした。

日本一短い手紙の館

本田重次の手紙

◆10:15丸岡城発~10:55福井駅着
丸岡には1時間半ほど滞在し、いったん福井駅に戻ることにしました。

2017年9月6日水曜日

彦根・福井の旅②(1日目:大阪~彦根~福井)

初日。自宅を9時前に出て、まずは今回の旅の出発地・JR大阪駅へ向かいました。
大阪駅周辺の金券ショップで再度、青春18きっぷを求めましたが、どこも品切れで、仕方なく代わりに彦根までの格安切符を購入しました。
購入した切符は昼間特割切符のため、10時以降でなければ改札を通れず、しばらく駅構内で時間を潰しました。
大阪-彦根間は正規運賃だと片道1,940円かかりますが、今回購入した切符は、大阪-京都間の昼間特割切符と京都-彦根間の回数券の組み合わせで、計1,470円で済みました。


◆10:08大阪発~11:14草津着、11:20草津発~11:48彦根着
大阪から草津までは快速列車で移動し、草津から新快速に乗り継ぎました。車窓から見た草津駅や栗東駅、守山駅周辺の景色は、私が住んでいた頃とは様変わりしており、町の発展ぶりを感じました。
しばらくして列車は彦根に到着。東海道本線の新快速はやっぱり速いですね。
彦根駅で観光マップを入手し、駅前のメインストリートを10分ほど歩くと、彦根城に到着しました。
入口で入場券(周辺施設とのセット料金1,500円、城見学のみだと1,000円)を購入し、早速天守へ向かいました。
天守は、さすが国宝だけあって、立派な建物でした。最上階まで上ると、琵琶湖からの爽やかな風が出迎えてくれました。そしてそこから見た彦根の町並みと湖の風景、そして対岸の山々の美しさは格別でした。
琵琶湖の風景がこんなにきれいだとは、少年時代には思いもよりませんでした。

彦根城天守

彦根城天守からの眺め
本丸から少し離れたところにある西の丸櫓はさらに湖が近いため、本丸からとはまた違った美しい光景を楽しむことができました。
城内には桜の木がたくさんあったので、春はきっと美しい風景を望めるのだと思います。

彦根城西の丸櫓からの眺め1

彦根城西の丸からの眺め2
次に彦根城の堀を挟んで向かいにある玄宮園へ行きました。
玄宮園は美しい日本庭園で、そこから見上げた彦根城も趣があって、格別でした。木陰のベンチに座り、しばらく庭園を眺めることにしました。

玄宮園から望む彦根城

玄宮園
その次に特別展を観に行きました。現在放送中のNHK大河ドラマが井伊家の話なので、館内の至るところに直虎と直政の紹介がありました。
彦根城には結局2時間ほど滞在し、駅前の定食屋さんで遅めの昼食をいただき、宿泊地の福井を目指しました。


◆14:48彦根発~15:34近江塩津着、16:01近江塩津発~16:15敦賀着、16:45敦賀発~17:36福井着
彦根出立後、次の米原で東海道本線に別れを告げ、列車は北陸本線へ入りました。
近江塩津で湖西線経由でやってきた列車に乗り継ぎ、敦賀へ。敦賀で次の列車を30分待ち、そこから約50分で福井に到着しました。

彦根から福井までは乗り継ぎが悪く、思っていたより時間がかかりました。北陸本線はやはり特急サンダーバードが便利なようです。
福井には以前、仕事で何度か来たことがありましたが、観光するのは今回が初めてとなります。とりあえず駅前の観光案内所で丸岡城までの行き方を教えてもらい、宿泊先へ向かいました。
夕食は、ホテル近くのお蕎麦屋さんで、名物の越前そばをいただき、明日に備えることにしました。

今日は彦根城をゆっくり鑑賞できたことと、久しぶりに故郷の風景を観られて、満足のいく1日となりました。