2017年8月21日月曜日

中国地方の旅④(3日目:出雲市~波子~小串~下関)

◆6:09出雲市発~6:32出雲大社着、7:35出雲大社発~8:06出雲市着
出雲大社が朝6時から参拝できることを確認したので、早朝にホテルを出立しました。雨は止みましたが、曇り空で、いつ降り出してもおかしくない模様でした。
出雲市駅から出雲大社までは一畑電鉄を利用しました。早朝だったこともあり、大社周辺の商店はすべて開店前でしたが、観光客はまだそれほど来ておらず、かえって良かったのかもしれません。
駅から5分ほどで、出雲駅伝のテレビ中継で見たことのある正面鳥居が見えてきました。静寂に包まれた参道を歩き、さらに5分ほどで拝殿、そして本殿へと着きました。
清々しい朝を迎えられたことへの感謝と旅の無事を祈願し、再び一畑電鉄で出雲市駅まで戻りました。

出雲大社1

出雲大社2

出雲大社3
◆8:06出雲市発~9:54波子着
前日の夜に練った計画では、3日目の旅は益田駅から長門駅までの区間がポイントになることを確認していました。この区間は列車の本数が極端に少なく、一つ間違えると、予定が大幅に狂うことが予想されました。
幸い出雲市駅を予定より1本早い列車で出発できたのですが、結局益田駅から乗り継ぐ列車は同じであることが分かりました。
どこか時間をつぶすスポットはないか、車内でネットで探していたところ、波子(はし)駅に「しまね海洋館」という大きな水族館があることを知りました。
次の列車まで80分ほどあるので、ちょうどいいなと思い、波子で下車することにしました。

波子駅
しまね海洋館へは駅から徒歩10分ほどで着きました。お盆の休日ということもあってか、多くの家族連れや若者で賑わいをみせていました。
メインのシロイルカのプールは現在改装中ということで、仮プールでのお披露目となりましたが、久しぶりにイルカを見たような気がします。
約1時間ほど観賞し、駅へと戻りました。

しまね海洋館
◆11:56波子発~12:20浜田着、13:10浜田発~13:46益田着、13:51益田発~15:34長門市着、15:37長門市発~16:45小串着
定刻では、益田行きの列車は11時12分発の予定でしたが、昨日からの大雨の影響でダイヤが大幅に乱れているとの情報が駅の放送で流れました。
最初は20分ほどの遅れと伝えていましたが、結局、44分遅れで列車がやってきました。しかも標識を見ると、浜田行きとなっています。
運転士さんに事情を尋ねると、益田行きが浜田行きに変更になったとのこと。その先の益田までの行程は浜田駅で確認してほしいとのことでした。この頃には、天気も晴れてきて、大雨の影響という意味がよく分かりませんでした。
浜田駅に到着し、とりあえず駅員さんから情報をもらおうと改札口に向かうと、同じような境遇の旅人たちが集結していました。
駅員さんが、「益田まで行かれる方は手を挙げてください」と言うので、挙げると、総勢21人の手が挙がりました。
すると駅員さんが、「このたびはご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。皆さんには特別に益田まで次にやってくる特急列車にお乗りいただきたいと思います。ただし、デッキでの立ち乗りとなりますことをご容赦ください」とのこと。
青春18きっぷで特急列車に乗れるなんて、不幸中の幸いでした。
浜田駅で特急を待っているときに、私と同じような疑問を持っていた人が、「晴れているけどなあ…」と言葉を発しました。すると、隣にいた鉄道博士のような学生が、「山陰本線は単線だし、至るところで土砂崩れの危険性もあるから、安全には万全を期しているんですよ。よくあることです。」と解説していました。
納得はしたものの、気を長く持たないと、田舎を走る列車には乗れそうにありません。前回の四国の旅は終始、定刻どおりに進みましたが、たまたま好天に恵まれ、運が良かっただけなのかもしれません。
浜田から益田までの区間は日本海沿いを走るので、立ち見でしたが、車窓からの眺めは最高でした。特急列車はやっぱり速いなあと、感慨にふけっているうちに益田に着きました。
益田駅には定刻より24分遅れで到着しましたが、そこから先の列車はすべて連携していて、待っていてくれました。
益田を出て3駅で江崎駅に停車。ここからは山口県になります。
途中、萩を経て、終着駅の長門市駅に到着しました。
下関方面へと向かう小串行きに乗り継ぎ、列車は定刻より17分遅れで発車しました。長門市から先は本州の最西端を走ることになります。おそらく二度とこの路線に乗ることはないだろうと思い、車窓からの景色をしっかり目に焼き付けることにしました。
ときおり姿を見せる大海原の風景は雄大で、だんだんと日も落ちてきたので、きっと夕日はきれいだろうなと思いました。
小串(こぐし)駅には17時前に到着。他の旅人は向かいのホームで待っていた下関行きに乗車していきましたが、浜辺が近くにありそうなので、小串駅で降りてみることにしました。

小串駅
駅から10分ほど歩くと、いい感じの広場と浜辺がありました。海に向かってベンチがあったので、次の列車が来るまでの間、海をぼんやりと眺めることにしました。「お前はナルシストか」と誰かに突っ込まれている気もしましたが、実のところは「雲に隠れている太陽よ、早く出てこい」という気持ちで、天に拝んでいました。
結局、太陽は姿を見せず仕舞いでしたが、夕日の隠れた名所を発見できたので、よしとします。

小串駅近くの浜辺から見た日本海
◆17:53小串発~18:35下関着
この頃にはダイヤも通常に戻ったようで、列車は定刻どおり小串駅を出発しました。
この日の宿泊地・下関駅に近づくころにはビル等の大きな建築物も見えてきて、山陰から山陽へ入ったんだなと実感しました。
下関に到着し、ホテルでチェックインを済ませた後、駅隣接の商業施設内にあるユニクロで下着類を調達しました。少し疲れたので、夕食は地元のスーパーで買って帰り、ホテル内で済ませました。
天候に左右された1日でしたが、結局ゴールへの到着時刻は同じで、不思議な感じがしました。

0 件のコメント:

コメントを投稿